AVCS [自動車]

しばらく更新できていませんでしたが、ECUセッティングを継続しています。
今は、AVCSを変更しています。
本来AVCSを最初にセッティングしてから他の項目ってのがスジだったかと感じている所でした。

まずは備忘も兼ねて理屈から

BP/BLレガシィはAVCSでINとEXカム両方のタイミングが変更できます。
設定はカムの作用角調整のみなので当然カムプロフィールまでは変更できません。
変更できる内容は、INとEXでは設定の意味合いが違っているので注意が必要です。
INは「どれだけ早く開くか(Advance)」を決め、
EXは「どれだけ遅く開くか(Retard)」を決めます。
という事は・・・
INの数値を増やすとオーバーラップが増加傾向、早閉じ
EXの数値を増やすとオーバーラップが増加傾向、遅閉じ
となります。
カムプロフィールがわからないので、オーバーラップをどこまで許容できるのか?
・・・あまりオーバーラップを増やすとINとEXバルブが衝突してしまうのではないか?
が心配な点ではあります。
EJ20のバルブ挟み角は大きめな41度なので干渉の危険性は大きいかと思うのですが、
様々試してみた感じでは、INとEX合計90度近く設定してもバルブ干渉は発生しない様です。
・・・もしかすると設定値まで動いていないのかも知れません・・・

実設定での感想ですが、オーバーラップを増やす方向にセッティングするとレスポンスが向上します。
ただし、高負荷で吸気側に加給がかかっていると未燃ガスが排気に流れるはずなので、
燃費にも悪影響ですし、キャタライザーにも負荷がかかると思われます。
逆に低負荷で吸気側が負圧の時には排気の吹き返しがインマニに発生すると考えられます。

オーバーラップを減らす方向にセッティングするとモッサリとしたフィーリングになります。
しかし、特に排気を遅らせるほど、膨張力を最後までトルクとして使えるはずなので、
効率(燃費)向上の効果が期待できるのでは?と考えられます。

と言う訳で、最適値というのは結局燃費やキャタライザーへの攻撃性とフィーリングの妥協点になると思われます。
私の場合当初とにかくオーバーラップを増やす方向でセッティングしてきました。
これで、すばらしくフィーリングが良くなったと思います。
一方、燃費が明らかに悪くなりました。
しかし、一回オーバーラップ増のフィーリングを知ってしまったので、オーバーラップ減のモッサリ感に堪えられず、
結局、低負荷でのオーバーラップをフィーリングの犠牲との妥協点でなるべく小さくすること、
しかし、EXのRetardは可能な限り大きめにとりたいので、INのAdvanceを少なくする設定に。
高負荷では思い切ってINのAdvanceを取ってオーバーラップさせる設定にし、様子を見ています。

ここでひとつ思いついたのはAVCSとスロットルの関係です。
スロットルを絞るのとAVCSでシリンダー充填効率を下げるのは同じ意味合いではないか?ということです。
充填効率が結局トルクにつながるわけで、スロットルで絞ろうがAVCSで絞ろうが同じ事になると思います。
メリットとしてAVCSで充填効率を絞るので、インマニ圧力が上がり
パーシャルから加速に移るレスポンスが向上できるのでは?と考えられます。
しかし、欠点はターボなのでインマニ圧力上昇に伴い、排気圧も上がって排気効率が悪くなる点かも知れません。
このあたり、これから試してみる価値があるかと思っています。

てなわけで、徒然書きましたが、AVCSは明らかにエンジンのキャラクターを支配する設定値でした。
AVCSと点火時期だけでもマダマダ詰める余地がありそうです。
ある程度煮詰めることが出来た時点で、設定も公開したいと思います。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。